種族: シルヴァリ [Guild Wars 2] new

Guild Wars 2 公式サイトの「The Game」-「Races」(種族)より、
Sylvari」(シルヴァリ)の内容を要約してお届けします。

ギルドウォーズ2の開発は数年に渡っていますが、この新しい種族は、最近になってデザインが根本的に見直されました。
生まれる前に 生まれ変わったとも言えるシルヴァリ。かなり魅力的な種族に仕上がっています!

ScreenShot

ScreenShot

シルヴァリの Audrey (オードリー)たん。カワエーですな(*´Д`*)
以前、キャラクター クリエイションの動画をご紹介しています。あわせてどうぞ。

また、美月綾乃さんが新旧デザインの比較記事を書かれています。
「葉っぱを纏った妖精」から、まさしく「植物生命体」へと変貌。オリジナリティの高いデザインに昇華されましたね!

いつもながら、種族のバックグラウンドは濃くて深いです。
以下の ArenaNet 公式ブログ記事からもその訳文と画像を抜粋しています。

この記事は Guild Wars 2 公式サイトのページを読んだこじょが解釈した内容であり、ArenaNet の意図とは異なる場合があります。また、固有名詞の日本語表記についても、こじょ独自の解釈に基づいています。予めご了承をお願いします。

イントロダクション

シルヴァリは謎めいた種族です。姿かたちは人間のようであり、植物のようでもあり、ティリアの世界に現れたのは、わずか 25年前という新しい種族です。彼らはすべて、Tarnished Coast (ターニッシュド コースト: 色褪せた海岸)にそびえる神秘の巨木 Pale Tree (ペイル ツリー: 蒼き大樹)から生まれます。彼らは共通の起源と意識を共有しています。彼らがなぜ突如としてティリアに現れたのか、彼ら自身でさえも分かりません。彼らはその意味を見つけようとしています。そして彼らは、すべての種族の中で最もエルダー ドラゴンの脅威にさらされており、日常的に Zhaitan のアンデッド ミニオンと交戦しています。

そしてこれは、彼らの物語です。


歴史

"私は以前、私のすべてを奪い去った この世界に絶望した。しかし、今を生きるに至り、それらの記憶は、痛みでさえ、私たちを成長させるアイデンティティの種子だと分かった" ロナン (Ronan: かつてシャイニング ブレードに属していたヒューマン)

シルヴァリの物語は、人間とケンタウロスから始まります。

ロナンはシャイニング ブレードのウォーリアでした。パトロール隊から はぐれた彼は、強力な植物クリーチャーに守られた洞窟を発見します。その内部は奇妙な種で満たされていました。彼はその種を一粒、娘のために持ち帰りました。しかし、彼が戻ったとき、村はホワイト マントとムルサートによって破壊され、廃墟と化していました。彼は嘆き悲しみ、家族の墓にその種を植え、二度と剣を取らないことを誓いました。

ロナンは、戦いに疲れた老ケンタウロスのヴェンタリ(Ventari)と協力し、平和を模索する人々のため、小さなコミュニティをつくりました。奇妙な種から芽を出した木は大きく生長し、その大樹の下で、人々とケンタウロスは平穏に暮らしました。ロナンは程なくこの世を去り、老いたヴェンタリも そのあとを追いました。ヴェンタリは、最も年老いた、最も賢明なケンタウロスでした。死の直前に、彼は大理石の石板に その教えを刻み、蒼き大樹の根元に埋め込みました。

木は成長し、その木陰は広くあたりを覆い、やがて、それは実を結びました。その果実が最初のシルヴァリです。まだ果実として抱きかかえている間、蒼き大樹は彼女の知る世界、ヒューマンの人生とケンタウロスの智恵をシルヴァリたちに語りかけました。最初のシルヴァリ: 12人のファースト ボーンが生まれたとき、彼らは世界の一部を知っていて、より多くを学びたいと切望しました。

シルヴァリは、一見すると人間に見えます。しかし、すぐに似て非なるものと分かります。彼らの筋肉は蔓と葉で成り立ちます。髪は群葉と花弁です。そして骨は強靱な木です。静脈には金色の樹液が流れ、彼らの身体からは花粉が舞い落ちます。彼らは、彼らの周囲の世界について若干の知識を携えて、大人として生まれます(彼らは「目覚めた」と言います)。シルヴァリの自立には、持ち前の独特の気高さと好奇心に加え、世界の探究が必要です。

すべてのシルヴァリが探究した、世界についての知識は蒼き大樹に戻ります。
そして彼女は、それを次の世代に語りかけます。

訳注: Pale Tree
「蒼き大樹」はこじょが独自にそう訳しただけです。カタカナで「ペイル ツリー」だと味気ないと思ったので^^
彼女が知識を語りかける部分は、原文では sing です。実際に歌っているわけではないのでしょうが、歌のように聞こえる幻想的な言葉なのだと思います。日本語では一言で表せる動詞がなさそうで、泣く泣く「語る」としています。

グローヴ (The Grove)

シルヴァリの首都 The Grove (グローヴ)と、その周辺を紹介する公式ムービーです。

The Home Soil of the Sylvari
シルヴァリの聖地

Guild Wars 2 - The Home Soil of the Sylvari
(JavaScript が有効な環境だとここにムービーが表示されます)

蒼き大樹の頂上は山々よりも高く、色褪せた海岸に そびえています。緑萌ゆる彼女のシェルターに、シルヴァリは住処を建てました。蒼き大樹が育んだグローヴは、植物に覆われた多層構造の有機都市です。大樹の根と枝には、他の植物が繁茂し、家や建造物のための広いテラスを形成しています。シルヴァリの一部は、大樹の下でその一生を終えます。しかし、ほとんどは Dream に導かれて放浪し、冒険することを選びます。


The Dream of Dreams
大いなる潜在的な意識

The Dream of Dreams の本質は、膨大な潜在意識の集積です。蒼き大樹は、すべてのシルヴァリの経験を湖に注ぎ込むように、種族の収集した知識と感情を擁しています。新しいシルヴァリが生まれるときは、その湖から水桶一杯分の水を注ぐかのようです。そして個々のシルヴァリの経験と記憶は、大きな感動や重要な意味を持つ、ほんの少しのものだけ、蒼き大樹に戻ります。それは、シルヴァリの人生における一場面、初めてアップルパイを作ったとき、初めて戦ったときから、脳裏に刻まれるような一瞬の出来事、痛みや恐れ、敵の顔などまで様々です。

蒼き大樹は、何十万ものそうした断片を引き込んでいます。シルヴァリは、蒼き大樹と直接 通じることはできず、どのような経験が Dream に集積されるか制御できません。また、生まれる前のシルヴァリは、蒼き大樹からどのような記憶と経験を与えられるか、選ぶことはできません。シルヴァリが生まれるとき、蒼き大樹との結びつきは弱まり、共感に似た強い感情の送受信のみとなります。それは、ぼんやりとした微妙な うなりのようなものです。


サイクル と ルミナリーズ

シルヴァリたちの間では、生まれたときの時間帯が、個々の個性や興味、才能に影響すると信じられています。ファースト ボーンの一人が、4つのサイクル、Dawn (ドーン: 夜明け)、Day (デイ: 昼)、Dusk (ダスク: 夕暮れ)、Night (ナイト: 夜)を導き出しました。そして、サイクルを代表する Luminaries (ルミナリーズ)と呼ばれる 4人のファースト ボーンが、種族としてのシルヴァリを統轄しています。彼らはグローヴに新たな知識をもたらすために働き、蒼き大樹を守り、ティリアの他の種族と外交します。他のファースト ボーンは導師(原文: wise mentors)として特定の役割を受け持ちます。ルミナリーズは、シルヴァリの社会を維持し、彼らを導く重要な働きをしています。

しかし、シルヴァリの最終的な拠り所は、母なる蒼き大樹です。

ConceptArt

The Cycle of Dawn (夜明け)

深夜 0時から午前 6時までの夜明けに生まれたシルヴァリは、話し好きのプランナーです。彼らは外交官タイプであり、親しみやすい傾向があります。彼らのルミナリーは、鋭く射抜く言葉に秀でた the clever Aife です。彼女は外交官であり、ティリアの各地を巡りました。旅に出るシルヴァリは、彼女と話し、知恵を得るのが賢明でしょう。

The Cycle of Day (昼)

燃えるような太陽が昇る、午前 6時から正午までに生まれたシルヴァリは、言葉よりも行動を取り、ためらうことなく戦いを選びます。彼らは直接的な経験を好んで問題に正面から取り組み、非常に好戦的です。Niamh は彼らのルミナリーであり、Wardens (ウォードン)と呼ばれる兵隊のリーダーです。彼女たちは警備兵であり、グローヴを防衛します。

The Cycle of Dusk (夕暮れ)

正午から午後 6時までに生まれたシルヴァリは Dusk に属します。彼らは知的で、哲学的で、隠遁の傾向があります。謎とパズルを楽しみ、身体を動かすことよりも、勉学に時間を費やすことを好みます。彼らの庭園で、ルミナリー Kahedins に出会えます。彼の魂のこもった紳士的な言葉は、苦境にあるシルヴァリを慰めます。シルヴァリたちが Dream of Dreams の中で見たことの理解を助けるのが彼の仕事です。彼は最近、ティリアの言語を研究しており、シルヴァリ独自の言語システムを作成しなければならないのかどうか、思案しています。

The Cycle of Night (夜)

午後 6時から深夜 0時という遅い時間に生まれたシルヴァリは、Night に属します。Night のシルヴァリの多くは孤独を愛し、一人旅を好みます。彼らは、しばしば秘密主義であり、自己完結タイプで、静かです。Night のルミナリーは、星図と数学をシルヴァリにもたらす the astronomer (天文学者) Malomedies です。彼は、アスラと最初に出会ったシルヴァリでもあります(彼は苦々しいその話を滅多にしません)。Malomedies はルミナリーズの中で最も内向的ですが、彼を知るシルヴァリは、厳しい師だが思いやりがあると言います。


Dream に落ちる影

シルヴァリはまだ若い種族ですが、内外の問題に直面しています。他の種族は、シルヴァリの出現を歓迎したとは限りませんでした。また、近隣を本拠とするアスラとの接触は、シルヴァリたちに種族間の隔たりを明らかに示しました。しかし、彼らにとっての最大の危険は、Dream 自体が警告する、Dream を拒絶した暗黒面のシルヴァリたちです。

エルダー ドラゴン

シルヴァリは生まれる前、蒼き大樹の語りかけによって、同胞たちが生きる世界を知ります。そして、多くのシルヴァリが、世界を脅かす謎に包まれた脅威を夢見ます。それは一瞬の閃きです。ほんのわずかな、種族の英雄たちだけが、ドラゴンの影を見て、脅威の正体を知ります。シルヴァリは、すべての種族の中で、最も直接的にドラゴンの脅威に晒されています。彼らの領域は Sea of Sorrows に接しています。Zhaitan (ザイタン)のアンデッド ミニオンが絶えず海岸に現れ、目に映る全てを奪い去ろうとします。他の種族は、エルダー ドラゴンの力に侵食されると、アンデッド ミニオンやクリスタル クリーチャーとなりますが、シルヴァリはそうなりません。その侵食が完遂する前に、蒼き大樹から生まれた命はただ、潰えます。ドラゴンの恐ろしい力に対するこの加護は、多くのシルヴァリが、自分たちはドラゴンと戦うために生まれたと信じる根拠となっています。他種族の学者には、シルヴァリの生物学的な特殊性がドラゴンの侵食を妨害するのだと述べる者がいます。またある学者は、単にドラゴンのお気に召さないのだと言います。どちらが真実であるのか、誰にもわかりません。

補足: ザイタンに絡むバックストーリーはトレイラームービーになっています。是非ご覧ください。

ナイトメア コート (The Nightmare Court)

シルヴァリの中には、ヴェンタリの石板の教えを拒絶し、ケンタウロスの影響が本来の Dream を歪めたと主張する者がいます。彼らは Dream の内なる影を求めて、いわく「偽りの倫理」(原文: false morality)に背を向け、個の暗黒面を探究します。冷たく、残酷で無慈悲なシルヴァリを「真のシルヴァリ」、大樹の正統な子供たちと見なし、種族全体を暗闇へ向けることを崇高な目的と考えています。彼らは残酷な行為と邪心から、ナイトメア コート(The Nightmare Court)として知られ、いつの日か均衡を破壊するため、大樹と希望に悪夢を植え付けています。彼らのリーダーはファースト ボーンの一人: the Duchess Faolain、Caithe (ケイト)のかつての盟友です。

こじょの所見と妄想

ケイトたんは、種族シルヴァリを代表する存在としてプレイヤーと交流する NPC の一人です。
詳しくは過去記事をご覧ください^^

善なるものと対立するナイトメア コートは、シルヴァリという まだ若い種族に立体的で厚みのある存在感を生んでいますね。身内に潜む脅威、という意味では、ノルンのサンズ オブ スヴァニールに通じるものがあります。でもノルンは、自己探究の道として暗黒面を選ぶだけですが、ナイトメア コートは、種族 全体を暗黒面に落とす(彼らはそれが真の姿と信じているわけですが)ことを目的としているあたり、相当にタチが悪そうですw


真新しい世界

シルヴァリは他の主要な種族に比べてまだ少数ですが、彼らは毎日 目覚め、世界に降り立っています。まだティリアに不慣れではありますが、Dream が世界を教えてくれます。彼らは好奇心が強く、夢見るだけだった世界を理解しようとします。そして、可能性と魅力に溢れる世界を知るのです。

老死を迎えたシルヴァリはまだいません。しかし、彼らは死について学びました。
彼らはそれを、生と同様に興味深いと知っています。


外部関連リンク

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ConceptArt
最近の ArenaNet 公式ブログ記事に貼られていたコンセプト アート。
ひょっとして、これが Faolain たんかな?
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