ギルドウォーズの開発スタジオであるArenaNetの創立者、マイク・オブライエン氏が、2019年 10月 3日、ArenaNetからの離脱と新スタジオの設立を電撃発表しました。
- A Message From Mike O'Brien | GuildWars2.com
- 「Guild Wars」で知られるArenaNetの創設者,Mike O'Brien氏が同社を退職 - 4gamer.net
これは大変だ。
久しぶりにブログを書かねばならない!
なお、この記事には、不思議なことに最近Nintendo Switchでリメイクされた「ゼルダの伝説 夢を見る島」のネタバレが含まれていますのでご注意ください。
マイク・オブライエン氏は元ブリザードでBattle.netなどの開発に関わり、その後、ArenaNetを設立して、ぼくの大好きなギルドウォーズを生み出した人物です。ゲーム クリエイターとしての手腕は間違いないと思っています。その人がArenaNetを去るなんて、こんな日が来るとは夢にも思っていませんでした。
すごく寂しい。
でも、いつかは必ず訪れる転機なのかも知れない。
この寂しいけれど必然的で前向きな気持ち、つい最近、ぼくはあるゲームで体験しました。「ゼルダの伝説 夢を見る島」です。
「ゼルダの伝説 夢を見る島」は、嵐に遭ってコホリントという島に漂着したリンクが、島からの脱出を目指して冒険するゲームです。脱出するためには、8つの楽器を集めて、"かぜのさかな"を眠りから目覚めさせなければなりません。
しかしプレイヤーを惑わせるのは、ゲームの割りと序盤から語られる、「コホリントは"かぜのさかな"の見ている夢の世界であり、かぜのさかなが目覚めたとき、すべては消えてしまう」という舞台設定です。
このゼルダにゼルダ姫は登場しません。
代わりに、遭難したリンクを助けてくれたマリンちゃんがヒロインの役割を担います。
といっても、ゲームにはほとんど絡まないのですが、かなり物憂げな素振りがプレイヤーの気を引きます。夢の世界の少女というだけで、かなり儚い魅力があり、そのうえ「いつかはこの島を出て広い世界を見てみたい」という、島の成り立ちと消えゆくさだめを知るプレイヤーにとって、とても切ない夢を打ち明けてきます。エモい。
彼女は唄が好きで、自分の唄で"かぜのさかな"を目覚めさせることができるのではないか、かぜのさかなが目覚めたとき、この島から解放されるのではないか、彼女はそう考えています。
マリンちゃんに後ろ髪を引かれながらも、プレイヤーはせっせと8つの楽器を集めます。なぜならゲームをクリアしたいから。別にクリアしなくてもいいけれど、せっかく買ったんだし最後までプレイしたいじゃない。でもクリアしたらマリンちゃんはどうなるのかな・・小さな葛藤を胸に押し込めながら、ついに"かぜのさかな"は目覚めます。
・・はい、もちろん伏線通りの夢オチです。
リンクがふと気が付くと、島は影も無く消え去り、海の真ん中で漂流している場面でエンディングとなります。
すっかり嵐の去った青空を見上げ、目覚めた"かぜのさかな"が清々と大空を泳いでいく姿を見送るリンク。そこでおしまいです。
マリンちゃんはどうなったのか。
それは完全にプレイヤーの想像に任せられています。エモいですね。
ぼくは、マイク・オブライエン氏はギルドウォーズにおける"かぜのさかな"だと思いました。
ティリアは彼の見ていた夢であり、プレイヤーがギルドウォーズをプレイする限り、いつかは目覚めるさだめにあると。
しかし、目覚めと共に消えるのは彼の見ていた夢であり、"かぜのさかな"から解放されたマリンちゃん、つまりギルドウォーズの未来は、プレイヤーやコミュニティ、そしてArenaNetの後継者に委ねられているのではないかと。
願わくば、島から解放されたマリンちゃんは見たことのない世界に目を輝かせ、新しい世界で生き続けていて欲しい。クリア後も、ぼくにはマリンちゃんの歌声が確かに聞こえる、そんな気がしてなりません。
ティリアにも、プレイヤーの数だけ、それぞれのマリンちゃんがいるのではないか。ぼくはそう思っています。
・・おいこれ ほとんど「ゼルダの伝説 夢を見る島」のプレイ後所感ですがなにか。
マイクの新しいスタジオはこちらのようです。
GunBさん教えてくださりありがとうございます。
どんなゲームが出てくるのか、ちょっと楽しみです。

| ![]() |
前の記事 | ![]() |
Guild Wars 2 情報同カテゴリの前後記事
Commentあなたのコメントをぜひ書き残してください!
Trackback あなたのウェブページをリンク!
Trackback URL |